歯のはなしvol.63 歯科用レーザーの歴史、種類

更新日:2020年03月24日

 レーザーは1960年頃、まずルビーレーザーが発明されたが歯科への応用は、歯牙の熱変性の問題があり、実用化はされませんでした。

 この問題を解決すべく、レーザーをパルス化することにより熱エネルギーの蓄積を抑えたネオジウム・ヤグレーザーやCO2レーザー半導体レーザーなどが現在使用されています。これらは主に歯肉などの歯周組織用に用いられています。歯肉切開、歯周病治療、抜歯後の血液凝固作用などがあります。

 一方、歯牙、骨などの硬組織用に開発されたのが、エルビウム・ヤグレーザーやErCrYSGGレーザーで、虫歯の切削作用や、歯周病の手術の際の骨整形などに用いられます。

 これら、従来のレーザーは、発信装置から、破損しやすい石英ファイバーや、多関節のミラーを多用したアーム構造で構築されていたため、機材としては大きくなり操作性も限られてきたが、最近になり、イスラエルでこのようなファイバーやミラーを用いず直接ハンドピースの中にレーザーを組み込むタイプのものが完成し、応用が進めば現在の歯科用チェアーに小型のハンドピースをちょうど今使用している歯を削るタービンのように装着することが可能になり、21世紀の歯科治療として、普及がのぞまれております。

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