歯のはなしvol.64 歯科矯正器具の歴史

更新日:2020年03月24日

 歯並びをなんとか治そう、変化させようという試みは1000年近く前からなされてきました。

 現在のように歯の一本一本に器具を装着して歯を動かそうと試みたのは、100年位前からです。

 アングルという人がこの装置を考案しました。しかし、今ほど接着技術が進んでいなかったので、歯の一本ずつに合わせて既成の金属バンドを合わせて装着するのに半日掛かりでした。一本ずつ間をあける必要があるため苦痛も伴いましたし、何より見た目が目立つため患者側にとってはいろいろ苦痛がありました。

 その後、接着技術が進歩し、歯の表面に金属製のブラッケット器具を接着させればよくなり、装着が簡単になりましたが、まだ金属のままでしたし、一本一本細いワイヤーで、メインワイヤーに結ぶ必要がありました。

 それが、ゴム製のモジュールが出来てからは、器具の四隅の突起に引っ掛けるだけで初期は良くなりました。

 メインワイヤーも複雑に力学を考え曲げる必要があったのですが形状記憶合金の誕生により、初期は曲げる必要がなくなりました。

 さらに、セラミックブラケットの誕生により、器具も白い色を選べるようになりました。これにより矯正する人も増えてきています。

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