歯のはなしvol.6 子どもの歯の外傷 ~2.抜けたり折れたりした歯はどうなる~

更新日:2020年03月24日

 打って折れた歯はどの部分で折れたかによっても処置が違います。小さく欠けた場合は歯に似た色の材料で詰めます。
 また、歯冠の部分できれいにまっすぐ折れた場合は強力な接着材料で破折片を直接くっつけることもできます。
 折れた場所が神経に達していた場合は、神経を保護してからくっ付けるか、もっと完全に達していれば神経を抜く処置を行います。そのあと、差し歯にして被せる必要がある場合もあるでしょう。

 ただし、根の中で折れて保存不可能な場合は残念ながら抜歯になります。また、ほとんど折れていない場合でも後日歯が黒ずんでくることがありますが、この場合歯の神経が死んでしまっていることが多いので、死んだ神経を取る処置が必要です。グラグラしたり位置がずれている場合はきちんど戻して、隣の歯と一時的に固定を行います。
 ある程度期間が経過して歯の動揺が収まれば、固定ははずします。
 さて、抜けてしまった歯をもとに戻して固定した場合は、完全にうまくいく場合もありますが、うまくいっていても数年後に歯根が吸収してとけてくる場合もあり、もしくは早期に抜けてしまうときもあります。
 とにかく完全に元に戻ることは少ない訳ですから、歯を打つ前に出来れば,手をついて支えるようにしましょう。

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