歯のはなしvol.55 入れ歯の歴史1
いつ位から入れ歯はあったのでしょうか?
今に限らず大昔の人も歯がなくなると困りました。むし歯や歯周病は細菌が引き起こす感染症なので、当然はるか昔からそれらの細菌は存在し、昔の人々も歯周病で歯が抜けたり虫歯で歯が欠けたりしたと思われます。
紀元前5世紀のフェニキア人(今のレバンあたり)の墓から、歯を針金で固定したものが見つかりました。これは、つい20年位まで現代の歯周病の治療として、実際行われていたものと一緒ですから、驚きです。
外傷で、歯が骨折したり、抜けそうになった時などは、今でもこの治療が行われます。また、前歯の抜けたところに、金の帯状の板を巻いて固定しその間に歯を挟んだエルトリア人のブリッジなどは、正に今のブリッジの考え方のもとになるものです。
そんな治療がローマ時代から行われてきました。(日本では、縄文時代から弥生時代に移行するところにあたります。)なんと西洋人は考え方が進んでいたことだと思われるでしょう。ところが、歯がたくさん抜けてしまった場合の入れ歯に関しては、日本のほうが古くから今の形に近いものを作っていたのです。
その話は、また次回のお楽しみです。
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更新日:2020年03月24日