歯のはなしvol.50 日本の歯科保険制度

更新日:2020年03月24日

 各国さまざまな国の歯科保険制度をみてきましたが、日本の歯科保険制度は相互扶助の精神からなる社会保険型の歯科保険制度で雇用者と労働者、自治体、国と国民が負担割合を分かち合う制度で国民はほとんど皆高いレベルの治療を全国一律に1割から3割の負担割合で受けることが出来、その点では、優れているといるでしょう。アメリカのように歯の神経の治療に高額は要しませんし、イギリスのように申請して許可が下りるまで治療を待つ必要もありません。ドイツや韓国のように入れ歯で高額を要することもないです。簡単に治療してもらうことができます。ただし、国民の歯科に対する意識は、それゆえに、他国より遅れています。アメリカ、フィンランドなどのように定期健診をかかさず一生して、歯を一生守ろうという気持ちは負けているかも知れません。一旦悪くなって全体に治療すると、非常に高額になるので、何とかそうなる前に食い止めたいという意識が、他国は高いのです。

 しかし、昨年のリーマンショック以来、オバマ政権のアメリカも、日本のような国民皆保険制度を目指しはじめました。不況により失業率が高いため、高額では、治療しない人があふれてしまうためです。世界不況の時代ですから、それでも一律のレベルの治療が保てる、医療保険制度をずっと守っていかなければなりません。

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