歯のはなしvol.38 歯周病と糖尿病の相関関係

更新日:2020年03月24日

 糖尿病の人の歯周病が悪化することは、以前から知られていましたが、最近の研究で、歯周病が血糖値の調節を困難にし、糖尿病に悪影響を及ぼすことが明らかになってきています。

 それぞれの病気について説明します。

 歯周病は、歯を支えている歯槽骨という骨や歯ぐきの隙間の歯周ポケットに口の中の常在菌である歯周病菌が感染し、骨や歯ぐきが炎症を起こす病気です。進行してひどくなるにつれて歯がグラグラし、口臭も強くなります。やがて歯槽骨も溶け、歯が抜け落ちてしまう病気で、こうなる前に早期に治療を開始し、維持管理を継続することが大切です。30代以上の人ではほとんどの人が歯周病です。

 一方糖尿病は、血糖値が上がる病気で、糖の代謝に必要なインスリンが欠乏したり、正常に機能しなくなることにより発病します。インスリンの注射が必要な1型と生活習慣からくる2型があり、最近では2型の糖尿病が増加しています。進行すると感染しやすくなり、傷の治りも悪くなり、歯の他に、目の網膜や腎臓、心臓の病気を発症しやすくなります。

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