歯のはなしvol.39 歯周病と糖尿病は同時に治療を

更新日:2020年03月24日

 歯周病と糖尿病は、互いに深い関係があることがわかってきました。

 糖尿病になると、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。さらに唾液が減り口腔内が乾くため、自浄作用が弱まり、歯周病菌が口の中に停滞しやすくなります。

 また歯周病が悪化すると、口腔内で歯周病菌が増殖し、大量の炎症性サイトカインと呼ばれる物質を作り出します。この炎症性サイトカインと歯周病菌が、血液や気道を通して全身に移動し、肺炎や心臓疾患を引き起こしたり、インスリンの作用を阻害して、糖尿病も悪化させることがわかってきました。

 このように、歯周病は単に口や歯だけの問題ではなくて、糖尿病をはじめ、全身に深く影響しています。ところが、実際は、歯周病と糖尿病どちらか一方の治療をしていない、あるいはどちらの治療も全くできていない、という方がおられます。全身的に非常にリスクが高い状態で歯の治療をしても、健康な人より歯ぐきが腫れる確率が高くなります。ひどい場合、歯ぐきを腫らしたことから全身に菌がまわって入院に至ることもあります。歯周病も糖尿病も同時に治療することが大切です。

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