歯のはなしVol.102 おくちと飲み薬の関係(4)抗血栓薬(心筋梗塞、心不全、脳梗塞)
現在日本において、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓性患者が増えており、それに伴って抗血栓薬(ワーファリンなど)を日常より服用されている方が多くおられます。
そういった方は、抜歯などの観血処置(出血を伴う治療)の際には特に注意が必要です。
抗血栓薬の作用により、抜歯の際には血が止まりにくくなります。以前には、抜歯の際には抗血栓薬の服用を中止して治療を行っておりました。しかし、現在ではほとんど行われておりません。
抗血栓薬を中止することによって、脳梗塞や心筋梗塞の発生リスクが上がるために、服用は中止せずに抜歯を行ったほうがよいとされています。ただし、その際には止血はしにくいので、内科・循環器科の先生との相談の上にて抜歯を行わなくてはいけません。
症状の重篤度によっては、口腔外科での全身管理の元での抜歯も必要な時もあります。治療の際には歯科医師とよくご相談ください。
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更新日:2020年03月24日