歯のはなしvol.29 妊娠時の歯肉炎と赤ちゃんの関係

更新日:2020年03月24日

 妊娠中はつわりのため歯ブラシが十分行えないことや、食事、間食の回数の増加の他、女性ホルモンの増加により、歯肉溝の歯周病菌の増殖、血管の透過性亢進による歯肉の腫脹、歯肉からの出血などがみられ、もともと歯周炎がなかった人でも歯肉の症状が出やすくなります。以前から歯周病のある人では更に重症化しやすくなりますので、日頃からのケアで口腔内を清潔に保つことが大切です。

 また、歯周病が低体重児出産の原因のひとつであるともいわれています。重度の歯周病の人の歯周病菌が血流により羊水の中に流れ込むと、免疫細胞が活性化し、炎症性生物活性物質が生成され、羊膜を破裂させたり、子宮収縮や子宮頚部の拡張を引き起こし低体重児出産につながります。できれば妊娠前から、歯周病の治療や歯ぐきのケアをするようにしましょう。

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