篠山の方言アラカルトーマッチ行ってないけ

篠山冬の名物「せえもん払い」の頃になると、この「マッチ行ってないけ」をよく聞きます。
若い女の子は、思わず「えー、商店街の売り出しに近藤真彦が来るのぉ」と勘違いしそうな、この「マッチ」。
実は、歴史ある篠山の商店街の昔からの愛称で「街（まち）」からなまったものです、ですからマッチの子と言われても近藤真彦の隠し子のことではなく、単に商店街の子どもを指すのです。
このマッチも最近は人口は減り、高齢化し、人気もダウンするばかり。マッチも頑張っているんですが、まわりから無差別攻撃を受けています。
城下町「丹波篠山」のこのすばらしいマッチも21世紀にはどうなる事やら、そういえば今年（1990年）の紅白、マッチも落選しましたっけ。そしてこんな会話がもうすぐ聞けるかも。
A「こないだマッチ行ってきたけど、ひっさに行かへんださかい、ころっと変わってし」もて
B「どうなんじぇ」
A「なんやしゃんけど、みやげもん屋さんばっかしで、知らん人ばっかり歩いとったったじぇ」
B「へぇー、そないなってしもたんけ。弁天やらあちこちに大きな店でけたもんなぁ」