歯のはなしvol.71 歯を損傷したとき

更新日:2020年03月24日

運動会の季節になりました。歯を打って欠けたり、折れたり、抜けてしまったりする場合があります。

どうすればよいのでしょうか。

  1. 歯が抜けてしまった。
    歯の根の周りには歯根膜という薄い膜があり、これが30分以上乾燥してしまうと、元の場所に戻してもくっつきません。
    乾燥させないよう牛乳につける、もしくは口の中に入れておくようにします。
    そして歯科医院で、元の場所に戻し、周囲の歯と連結固定します。
  2. 歯が埋まったり、ぐらぐらして場所が移動している。
    この場合も麻酔してもとの場所に戻し、隣の歯と連結固定します。
  3. 歯が折れている。
    レントゲンで折れた場所を確認します。
    根の深い場所で折れた場合、抜歯することもあります。
  4. 歯が欠けてしまった。
    欠けた場所を修復します。かけ方が大きい場合には、神経の処置および被せにするか、差し歯にする場合もあります。
  5. その時は何もなかったが、数日以上経ち歯の色が変わってきた。
    歯の神経が打撲の影響で死んできています。根の治療が必要です。変色は漂白するか、被せにします。

 一回抜けた歯は数年後歯根が溶けてくる場合があります。定期的な観察が必要です。

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