歯のはなしvol.4 口腔ケアの実践 ~実際の取り組み方~
口腔ケアは、歯科医の指導のもと、高齢者やハンディがある方の介護の現場で、今後積極的に行われることになります。
それでは、具体的にどのようなことが行われるのでしょうか。
まず、汚れている義歯があれば取り外して洗います。口の中に残っている歯は、自分で磨くことも手のリハビリになりますから、握りやすい歯ブラシを選んで磨いてもらいます。持ちにくければ工夫します。また既に、工夫された完成品もあります。磨き残しには、介助者が一部手伝う場合もあります。どうしても、自分でできない場合には、全介助を行います。
また、食べ物が誤って気管内に入って起こる誤嚥性肺炎を防止するため、上体を少し起こした状態か、意識障害などで起こせない場合は、体を横に向けてケアします。
このほか、摂食時に嚥下(飲み込む)機能が低下していると思われる場合は、歯科医師の検査や指導のもと、咀嚼(食べ物をよくかみ、味わう)や嚥下訓練が行われます。必要な場合には、主治医に連絡し、適切な処置を取ることもあります。
こうした医療、歯科医療、介護の連携で、口腔ケアに取り組んでいけば、要介護度の軽減、誤嚥性肺炎の防止による寿命の向上、生きる意欲の向上などが、期待できるものと考えられます。
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更新日:2020年03月24日