歯のはなしvol.3 口腔リハビリとして口腔ケア ~介護予防としての重要性~

更新日:2020年03月24日

 口腔は、温度、湿度、栄養という点で、細菌が繁殖しやすい条件がそろっており、その細菌は呼吸器疾患など全身の疾患とも密接に関連しています。それゆえ今、疾病予防、介護予防のために口腔ケアが求められているのです。
 口腔ケアは衛生面に主眼を置く器質的口腔ケアと機能面に重点を置く機能的口腔ケアとに分けることもできます。そして機能的口腔ケアは口腔リハビリとして、今後大きく注目される可能性を秘めています。
 口腔リハビリとしての口腔ケアは口腔の機能を維持増進させることを目的としています。具体的には、舌の運動、口唇の運動、頬の運動、発音練習、お茶のみによる嚥下の練習、うがいの練習などをおこないます。
 口腔ケアに先立って、歯科医師が口腔内の観察を行い、歯磨きできていない場所があったり、入れ歯が汚れていたら適切な指導を行い、歯磨きの支援をします。舌の上も細菌のつく場所ですから清掃するよう指導します。

 このようなケアを実践することで、唾液分泌が促進され摂食嚥下機能が高まり、誤嚥性肺炎の発生を60%ほど減少させるといわれています。

 また、咀嚼回復による転倒予防、食べられることによる意欲向上、低栄養予防など、これより予測される超高齢化時代には欠かせないものになるかもしれません。

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