歯のはなしvol.36 歯を抜いたあとの治療4
(4)インプラント
インプラントとは、抜けてしまった歯の替わりとして人工歯根を顎骨に植え込み、定着してからかぶせを作る方法です。人工歯根はチタン製のものが主流で、ネジ状の形態をしたものや、シリンダー状(筒状)のものがあり、表面は顎骨とくっつきやすい形態に工夫され、完全滅菌された状態で製品化されています。顎骨があるところに植えるので、インプラント体の幅や深さが十分足りる骨の量が必要です。骨の幅や深さがない場合、先に顎骨の量を増やす手術や、骨を体の別の部位から移植する手術が行われます。この場合、半年ほど待って骨が出来てからインプラントを植えることになり、治療は長期化します。
利点:取り外しがいらないので、自分の歯のようにしっかり噛むことができます。
- 入れ歯のように金具の出っ張った部分がなく、口の中に違和感が少ない。
欠点:インプラント体を植える手術も、それに先立って行われる顎骨を増やす手術も、健康保険の適応外となるため、治療費が高額になります。
- インプラント体を植えてから定着するまで数ヵ月を要します。この間入れ歯や仮歯を使うことになります。(最近では植えたその日に仮歯のブリッジを入れる場合もありますが、一般的ではありません。)
- 糖尿病などの顎骨消耗性疾患を持つ人や、タバコを多く吸う人はインプラントが定着しにくいため、適応しにくい。
- 成功率は高いが、100パーセント定着する訳ではないため、多めに植える場合があります。また、,手術であるため、神経損傷などの危険性が全くないわけではありません。
一度定着すればよく噛めますが、利点と欠点をよく考えてから判断してください。
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更新日:2020年03月24日