歯のはなしvol.82 非歯原性歯痛 各論4 ~急性上顎洞炎~

更新日:2020年03月24日

鼻から通じるほら穴状の上顎骨内の空洞を、副鼻腔といい、前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)の4つがあります。
副鼻腔の粘膜に起こる炎症を副鼻腔炎といい、とくに急性上顎洞炎では、上顎の奥歯が痛みます。
上顎洞の中に、炎症のウミがたまって圧力が増し、圧迫された歯の痛みを感じるもので、レントゲン撮影し、当該部位の歯に虫歯がなく、かつ、根が上顎洞に近接し、上顎洞の部位が白っぽくくもっている場合は、急性上顎洞炎の可能性が高いです。
抗生剤を投与して、上顎洞内の化膿菌が死んでくれば、炎症はおさまります。炎症が、前頭洞や、篩骨洞に波及すれば、頭痛や、目の奥の痛みもあります。

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