歯のはなしvol.41 各国の歯科保険制度2
保険制度は各国によって異なりますが、主に3つの型に分けられます。日本のような社会保険型、アメリカのような民間保険型、あるいはイギリスのような国民医療サービス型です。
- 社会保険型(日本・ドイツ・フランス)
基本となるのは、相互扶助。主な財源は、総収入に対して固定比率で雇用者と被用者が負担する保険料。保険料を負担している全員が一律に一定基準の医療を受けられる。自己負担は少なくてすむ。 - 民間保険型(アメリカ)
基本は自助。財源は、実費を直接、あるいは民間の保険会社を通じて国民が負担する。実費を支払わなくてはならないため、払える限度内の治療しか受けられない。手術、入院などで出費が高額になり、破産あるいはホームレスに転落する人があり、社会問題となっている。 - 国民医療サービス型(イギリス・デンマーク・フィンランド・スウェーデン)
基本となるのは公助。政府が運営する社会保障制度。主な財源は、国または地方政府による一般税または特別税。一定の自己負担を伴う。自己負担は少なくてすむが、医療サービスが受けられる範囲は限られている場合がある。
歯科医療においては、小児のむし歯予防を重視して、一定年齢以下の治療や定期管理は無料で行うが、成人に対する治療の給付を抑制するというように、年代によって給内容や範囲が異なる場合が多いです。
さらに、国別の具体例を挙げていきます。
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更新日:2020年03月24日