歯のはなしVol.134 歯科における感染対策 (4)薬液消毒

更新日:2021年10月01日

皆様が日々通う歯科医院において、コロナウイルス等の感染を心配される方がおられます。今回は、歯科における感染対策をお話します。

(4)薬液消毒

オートクレーブによる高温高圧に耐えられない機材は、薬液消毒を行います。
まずは、器具についていた汚染物質(血液など)を洗浄にて除去します。超音波洗浄機に浸すなどして細かい汚れも落とします。その後アルデヒド系消毒薬などに一定時間浸透し殺菌、その後水洗して薬液を落とします。
この方法でも、ほとんどの細菌やウイルスを殺菌できます。オートクレーブと違い高温にならないためゴムやプラスチックに対しても有効です。ただし、浸透させるために複雑な構造の機械などには不向きです。そういった器具はオートクレーブも併用して、多くの器具を殺菌するのです。
ただし、薬液は刺激が強いために、人体に直接消毒を行うことはできません。また、浸透させられない歯科チェア等の備品にも不向きです。そういったものの消毒方法は次回お話します。

 

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