歯のはなしVol.133 歯科における感染対策 (3)高圧蒸気圧滅菌(オートクレーブ滅菌)

更新日:2021年08月01日

皆様が日々通う歯科医院において、コロナウイルス等の感染を心配される方がおられます。今回は、歯科における感染対策をお話します。

(3)高圧蒸気圧滅菌(オートクレーブ滅菌)

歯牙の切削道具(ハンドピース)は複雑な機構をした精密機械です。このような機械は水で洗い流しても中までは殺菌できません。このような器具はオートクレーブ滅菌を行います。
オートクレーブは、大きな圧力釜のような機械です。その中で高気圧高温(120度以上)にて滅菌を行います。これだけの高温に耐えられる細菌やウイルスは存在しないため、全ての感染物質を無力化できます。高温高圧に耐えられる機材であれば、一番有効的な殺菌方法です。コストも電気代と少しの水道代で済むため、現在ほとんどの医療機関で導入されています。
しかし、オートクレーブを使用できない器具も存在します。熱に耐えられないゴムやプラスチックなので製造された器具は滅菌できません。そのような器具はどのように殺菌するのでしょうか?それは、また次回以降お話します。

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