歯のはなしVol.147こどもの口腔機能発達不全症(5)舌の力を鍛える

更新日:2024年04月02日

噛むことに問題がないのに、食べ物が口の中によく残るという人は、舌圧(ぜつあつ)が弱いのかもしれません。私たちは食べ物を口に入れたら、前歯で噛みきり、奥歯ですりつぶし、唾液を混ぜ合わせて飲み込みやすい形状にして食道に送り込みます。その時に舌圧が弱いと、上あごに食べ物が残りやすいと言われています。舌圧の低下は飲み込む機能の低下につながり、歯並びにも影響を及ぼします。
日常生活でできる対処法は、まずしっかりしたものを食べることです。歯ごたえのあるものを食べると、噛む回数が増えて舌の動きが活発になるので舌圧も鍛えられます。
次に大事なのは、舌をしっかりと使うことです。舌も筋肉ですから負荷をかけたり動かしたりすることで運動機能が向上します。上あごに舌を押し付ける運動や、左右に振ったりすることで舌を動かしていきましょう。また、積極的に人と交流して、おしゃべりをしたり歌を歌ったりすることも有効です。

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