教115 持続可能な開発目標(教育長ブログR3.10.4)
最近特に「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)という言葉をよく聞く。2015年に国連で採択された目標で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すものだ。定められてから6年、残り9年だが、地球温暖化が進み自然災害が続発している世界の現状から対策(ゴールの達成に向けた取組)が急がれている。
丹波篠山市議会長月会議の一般質問でも取り上げられたが、SDGsの貧困・人権・環境・資源・エネルギー等に関する17のゴールは、未来を生きる子ども達のためにも実現しなければならないものばかりだ。
そもそも人類の経済活動が活発になり、気候変動や環境汚染等に重大な影響を与えるようになってきて、このままでは人類・地球の存続が危ぶまれる事態が生じてきたことが、この目標設定の背景にある。
最近の温暖化や台風など自然災害の増加は日本でも見られるが、丹波地域における年間平均気温も過去40年間では1.74℃上昇し、丹波篠山地域の霧の発生日数は減少してきている(1990年代までは平均123日だったのが2015年では64日;「丹波篠山市気候非常事態宣言案」資料による)。
この様な気候の変化が、丹波黒大豆など豊かな農作物の生産や食味への悪影響が危惧される。
自然環境以外でも
「全ての人に健康と福祉を」(Goal3)
「質の高い教育をみんなに」(Goal4)
「ジェンダー平等を実現しよう」(Goal5)
「住み続けられるまちづくりを」(Goal11)
「パートナーシップで目標を達成しよう」(Goal17)等
これからの持続可能でよりよい社会実現のためには欠かせないものばかり。
開発・改善は人類・地球のために必要だが、誰一人取り残さないためにはどのような未来どのような暮らし方を創っていくのかを考えなければならない。
地球温暖化や生物多様性の減少(1970年代からの約50年で生物多様は68%も減少した)が確かな現在、取り返しのつかないことになる前に、限りある地球環境に見合った社会(持続可能な開発)にすることが求められている。
学校における教育活動についても、SDGsのゴールやターゲットを意識することは、視野を広げ、新たな発想や行動につながる。
個人的には、マイバッグを持参したり、食べ残しを減らしたり、ゴミの分別を徹底するなどして廃棄焼却されるごみの量を減らすなど、身近なところにある自分にできる取組から始めましょう。
☆SDGsの目標と先ずはごみの減量と分別から始めたいと決意する教育長
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更新日:2021年10月04日