教157 真剣な学び 介護福祉士養成校(教育長ブログ R3.12.17)
閉校した篠山産業高校丹南校の施設を利用して、2017年に開校した介護福祉士養成校「篠山学園」を市議会議長とともに訪問してきたじょう。
篠山学園には現在100名余の外国人(ベトナム・中国・ネパール・インドネシア等)の若者が学んでいる。
一定の日本語能力が入学条件になっており、授業はすべて日本語、卒業後は介護福祉士の資格を取得して日本で働いている。これまで139名の卒業生を送り出し、全員が丹波篠山市・三田市・西脇市など日本の介護・医療現場に就職しているという。
一日で90分の授業を5コマ受けるというハードな日程を週に3日こなし、別に週3日は介護現場でアルバイトを兼ねて実習をするので、休みは週1だという。こんな生活を卒業まで2年間送る。
授業をのぞかせてもらったが、これがまた真剣そのもので、先生の質問に我先に答え、自分から質問や意見を言う生徒も多い。ノートも日本語でとり、漢字も交えて見事な文字で書いている。
授業の内容もしっかりしていて、
先生が「『無呼吸』になると何が送れなくなる」と聞くと、
生徒達みんなで「『酸素』と『栄養』です」と答える。
先生が「例えば『自立』とはどういうことですか」と聞けば、
ある生徒は「自分で着る服を選べることです」と答えた。
外国の若者が日本で、しかも日本語で、介護の現場で働くためにこんなに真剣に学んでいる。
目的意識がしっかりしているので、こんな真剣な学びになる。ここでの気付きを本市の教育にも生かしたい。
☆丹波篠山市の介護福祉士養成校で真剣に学ぶ外国人の生徒。
教育長は教室を出るときに「かむーん」(ベトナム語で『ありがとう』)で少し笑いを取ったが、彼らの意気込みと比べると少し恥ずかしい感じだ。
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更新日:2021年12月17日