教196 教育の集大成 中学校卒業式No.2(教育長ブログ R4.3.15)

更新日:2022年03月15日

卒業式はこれまでの教育の集大成と言える。小学校なら6年間、中学校なら3年間、特に中学校卒業式にはこれまで9年間の義務教育で子ども達が学んできた成果が凝縮されている。教育長が今回出席した丹波篠山市立篠山中学校卒業式で、本市の小中学校さらに言えばその前の乳幼児期も含めた本市の育ち・教育の素晴らしい成果を見せてもらったじょう。

体育館での卒業証書授与式は厳粛な雰囲気で滞りなく進行した。篠山中学校の卒業式は今回で72回目であり、卒業生は1万6千人余にのぼる。

 

校長先生は式辞で、「コロナ禍で体育祭・文化祭・修学旅行など学校行事に制限があり、仲間づくりや居場所探しで葛藤があったと思う。しかし、皆は当たり前の大切さに気付いて、しっかりと学校生活を過ごしました」と言葉をかけられていた。

 

卒業生は、(コロナ禍でなければ)「もっと~(あんなことこんんなこと)がしたかった」と無念さをにじませながらも、校務員や事務室も含めた先生方への感謝を述べ、家族はもちろん全ての方にお礼を言いたいと述べていた。

 

この答辞も良かったが、教育長が特に教育の集大成と思ったのが、式後に行われたグランドでの全員合唱だった。

 

直前の感染状況から式中の歌はすべて心の中で、声を出しては歌わないと決まった。それを知った3年生は何とか思い入れのある歌を、声を出して歌って家族に感謝を伝えたいと校長先生に掛け合った。

 

校長先生は、どうしたら可能になるか自分たちで考えるように指導された。生徒たちは自分たちで感染防止のエビデンスを探りながら、屋外で距離をとって歌うという方法を考えて、配置図も示しながら校長先生に願い出て、この日の屋外歌唱が実現したという。

 

生徒たちは、当日雨でも傘をさして歌う覚悟もしていたらしい。当日は子ども達の願いが届いたのか、予報とは変わって絶好の日和となった。

 

並ぶのも自分たちでやって、披露した歌声には心を打たれた。体育館の式後1時間以上も後に行われたグランドでの合唱を、ほとんどの保護者が残って聞き入った。感動の歌唱だった。

 

答えのある問いではなく、自分たちで答えを見つけに行く、歌詞の内容ともマッチして余計に心を打たれた。本市の教育の成果を見た思いだ。ありがとう生徒達。ありがとう先生方。(あれっ感想が答辞と同じような感謝の言葉になってしまった)。


 

☆体育館での式後にグランドで行われた卒業生合唱。生徒たちは間隔を取りながら、感謝の気持ちと旅立ちの決意を歌声に込めた。

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