教113 子どもの成長に必要な遊び(教育長ブログ R3.9.29)

更新日:2021年09月29日

丹波篠山市教育委員会学事課・こども未来課が中心となって、市内学校園の遊具の点検・改修・更新等を行っている。その内、すべり台とシーソーの修繕が終わった西紀北小学校からお礼のメールと遊具を使って遊ぶ子ども達の写真が届いたので紹介するじょう。

西紀北小学校の高台にある校舎とその下にあるグランドを結んで、長短(約50mと約30m)二つのすべり台がある。

 

このすべり台は30年以上前に地元の方から寄贈いただいたものであるが、令和2年から部分的な劣化と専門業者の点検結果を踏まえたアドバイスにより使用禁止となっていた。

 

地元のご厚意や子ども達の人気に応えるべく、市教委として転落防止のアーチやネットを取り付け、安全に使えるように修繕した。

今週使用が許可されると、順番待ちができるほどの人気で、1年生から6年生までが夢中で遊んでいるという。「こんなに楽しそうにすべり台を滑る子ども達の姿を見たのは初めてです」と学校から報告を受けた。

 

遊びは子どもの成長には必要なものだし、あらゆる文化は遊びの中から生まれたとも言われる。

 

20世紀を代表する歴史学者ホイジンガは、自由でのめりこむ遊びこそが人間の本質であり、「人間とは、ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」であると言っている。

 

また、哲学者・社会学者のロジェ・カイヨワは遊びの要素を「競争・運・模倣・めまい」であると定義する。

 

中でも「めまい」は、「遊園地の乗り物に乗った時の酔狂、恐怖、興奮のような感覚」と説明されるが、まさにこの西紀北小学校の長くて急なすべり台でその感覚が体験できるのだ。だから子ども達は夢中になり、行列ができるほどの人気となる。

 

遊びに理屈はいらない。ただそれをすることが面白く夢中になれることが大事。この子どもの頃の夢中で没頭した遊び体験が、その後の豊かな感性や人間性につながって行くのだと思う。


 

 

☆修繕されたすべり台やシーソーで遊ぶ西紀北小学校の児童

 

遊びは子どもにだけ必要なのではない。人生には遊びが大切なのだ。遊びは人生を豊かにし、面白くもすれば、生きがいにもつながる。

みなさん、遊び(心)を大切にしましょう。

教育長も遊びを大事にしたいし、西紀北小学校のすべり台もいつかすべってみたい。

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