教306 不思議がいっぱい 森のようちえん(教育長ブログ R4.10.4)
未就園の3歳以上で就学前の子どもと保護者を対象とした第4回「たんばささやま森のようちえん」がささやまの森公園であり、参加した親子は同世代の仲間と一緒に森の中の不思議にいっぱい触れていたじょう。
この事業は丹波篠山市が昨年度から、在宅育児の子どもたちがさまざまな体験を通して同年代同士で触れ合い、互いに刺激し合いながら社会性を身につけたり、好奇心を育んだりする機会をつくろうとして始まった。
本年度も年間10回のうち既に3回が終了し、今回4回目が自然がいっぱいのささやまの森公園で、7組の親子が参加して開かれた。
自然や体験プログラム大好きの教育長(もちろん子どもも大好きです)も、自分のスケジュールの隙間を見つけて覗いてみた。
いつも講師(ナビゲーター)を勤めてくれるNPO法人「生涯学習サポート兵庫」の伊藤さん(ニックネーム「ほねっこ」)と中村さん(同「あいちゃん」)が、今回もパワー全開で子どもたちを不思議いっぱいの自然の中に案内してくれた。
今回ちょっと遠くから(遅れて参加したこともあって)このプログラムを眺めてみて、改めて講師お二人の子どもに対するやさしさと動物昆虫に関する博識ぶりや自然大好き態度に感心させられた。
森の中で絵本を読んでもらった後、お散歩にでかけた一行。まず自然の湧き水でできた池でカニやアメンボに触れ合っていた時、細長い巻貝を見つけた。早速、ほねっこが「これはカワニナといって蛍の幼虫が食べます。池の中にできた模様はこの貝が歩いた跡でーす」と説明。
次にハチが飛んでくる木のところで、「頭を低くして急に動かないように注意して観察してみよう。急に動くと追っかけられるよ。ハチたちは木をかじってできた粉を巣に運んでるよ。上の方に小さいハチがいるけど、あれは下の方にいる大きなハチとの縄張り争いに負けた別の種類」等と教えてくれた。
くもの巣をみつけると、「今はいっぱいあるけど、もうすぐ無くなります。なぜかって、それは冬になって虫がいなくなるから。クモの糸でベタベタひっつくのは横糸だけ。たて糸はくっつかない。両方くっついたらクモ自身が動けなくなりまーす」(これは教育長も知りませんでした)
道に鹿のフンを見つけると、「栗が落ちるころ鹿もふもとにやってきます。フンの近くにはけもの道がありますよ」と言って、山の斜面についた鹿の通り道を教えていた。
こんな話を、子どもたちは、友達やお母さんと一緒にワイワイ言いながら、バッタやイナゴと戯れながら、聞きいったり自分の関心があるものの方へ行ったりしながら、自然の中で楽しい時間を過ごしていた。スタッフが採ったバッタを「おうちへ帰してあげて」と、やさしい声掛けをする子もいました。
まだまだ見ていたいと思いながらも、次の予定があって途中で先に帰ったけど、帰りながら次のような思いが頭をよぎった。
・親も子も自然や同年代と触れ合えるこの企画のすばらしさ
・小さいうちから自然の中で遊んだり過ごしたりする体験は、こどもの成長やふるさと(田園)愛につながるだろう。
・休日に実施出来れば、もっと多くの子どもが参加できるかな。
・平日に毎日実施しているところもあるようだが(民間運営)、それを可能にする民間人材がいればなあ。
・教育長が現職退職後にそれをやるには力不足だなあ・・・
第4回森のようちえん最初の森の中の絵本タイム
森の中のわき水池にいる生き物(カニ・アメンボウ・カワニナなど)発見
頭を低くしてハチの観察
森の中のお散歩
森の中の生きものや植物をほねっこが紹介
森の中のお散歩 クモの不思議がいっぱい
森のお散歩 自分のペースで
森のようちえん 素晴らしいプログラムです。いろいろ考えるところがあります。
更新日:2022年10月04日