教308 全力で研修 岡野小学校校内研修(教育長ブログ R4.10.6)

更新日:2022年10月06日

丹波篠山市立岡野小学校の校内研修に参加して、教職員みんなで授業力を高め、子どもたちの力を少しでも伸ばしたいという熱い思いとチームワークの良さに心打たれたじょう。

 

今回が本年度11回目になる校内研修だという。教育長は、これまでから現場の先生方が自主的に行われている校内研修に関心があったが、今回参加してみて、改めて参加される先生方の熱意と研修内容のレベルの高さと盛り上がりに驚かされた。

 

自分たちで作り上げる主体的な学びは、積極性や意気込みも強く熱気がある。研修会の企画立案、指導助言講師の依頼から当日の進行、ビデオ撮影、発話記録の作成や模造紙・マジックなど備品の準備まで自分たちで役割分担して実施していた。

 

まず、5校時に2年生の授業をみんなで見学(他の学年の授業を担当する先生以外)。見学と言ってもただ見ているだけでなく、どの先生も2年生児童の性格や特徴をよく知っていて、適宜適切に関りながら授業の進行にも協力していた。

 

2年担任のF教諭も、元気にいきいきと授業をしていた。国語科の「ニャーゴ」という物語を使い、ネコの発する「ニャーゴ」がどのような気持ちを表しどう変化するのか、登場するネコとネズミの関りを踏まえて読み解きながら、最後はその気持ちを込めて音読する(「ニャーゴ」を発する)という授業展開。

 

子どもたちも個性的で、積極的な子からおとなしめの子まで、ライバル心も含めて多様な気持ちを素直に表すので、見ていてハラハラする場面もあったけど、みんな自分なりのやり方で授業に参加していた。

 

放課後に行われた事後研修会も活発で、先生・児童のどの発言が気になったのかを、発言番号とともに付箋ではりつけ、理由も含めて説明する。校長・教頭先生も参加して大いに盛り上がった。あの発言が良かった、この発言をもっと深めたかったなど。こんな形で研修会が進むのはこれまで見たことがなかった。具体的な発話をもとに話し合っているので、とても分かりやすく勉強になった。

 

指導助言を頂いた講師の話も的を射ていて、とても参考になった。「国語は文章を根拠に想像する力を伸ばし、表現力を高める」というのも腑に落ちた。


 

教育長も最後に発言の機会をもらって、「教育には感化・触発・憧れが最も効く。先生がイキイキ授業をする姿が子どもに憧れを抱かせる。今回のF先生の楽しそうに授業する姿が何より良かった」と漠然とした話をしたが、そんな発言はともかく、このような意欲的な研修を続けていれば、間違いなく授業力は高まると確信する。熱い校内研修だった。

岡野小学校校内研修
岡野小学校校内研修2
見学の先生も参加する校内研修

見学の先生方も積極的に子ども達と関わる、岡野小学校のチームワークの良い校内研修

ネズミに扮し、ネコ役の児童の発言を引き出す、岡野小学校F先生の熱い授業

ネズミに扮し、ネコ役の児童の発言を引き出す、岡野小学校F先生の熱い授業

熱く盛り上がる事後研修

熱く盛り上がる事後研修

熱い話し合いが続く事後研修。こんな研修が続けば授業力アップは間違いない。

熱い話し合いが続く事後研修。こんな研修が続けば授業力アップは間違いない。