教331 これぞ「ふるさと教育」 篠山小学校お城ガイド(教育長ブログ R4.11.22)

更新日:2022年11月22日

地域の自然や文化、伝統や産業などを地域の人々とのふれあいを通して学び、ふるさとへの誇りと郷土愛を育む「ふるさと教育」は市内各校園で行われているが、今回見せてもらった丹波篠山市立篠山小学校の「こどもお城ガイド」は、これぞ「ふるさと教育」と言えるもので、子どもたちの心に「ふるさと大好き」「篠山大好き」の気持ちを育んでいたじょう。

 

篠山小学校は今年で創立150周年を迎える、全国的にも珍しい国史跡内にある木造校舎の伝統的な学校。

 

オオムラサキの放蝶会など各学年で特色ある「ふるさと教育」を実施しているが、6年生の「こどもお城ガイド」はその集大成ともいえる取組(10年以上続いている)。

 

子どもたちが、校舎がある「篠山城跡」について、地元観光案内グループ「ディスカバーささやま」のメンバーに教えてもらったり、自分たちで調べたりして、その内容を観光客(現在はコロナ禍で地元まちづくり協議会のメンバー等)にガイドするというもの。

 

約半年間に及ぶ取組で、ガイドも5年生や保護者、地域の人などを相手に複数回実施している。城跡内のどこを案内するかやどんな形で説明するか(説明文やクイズなども含めて)も自分たち(3~4名の班に分かれて)で考える。

 

終わりの感想では、

「今日は、これまでの反省(声が小さい等)を生かしてちゃんとできた」

「下級生や家の人への説明ではそんなに緊張しなかったけど、今回はとても緊張した。でも、しっかりできてよかった」

「一緒に参加された一般の観光客の方が、校舎(講堂)の壁に掲げられた『2594』という数字の意味が分かった(起工の年を皇紀で表したもの)と言って喜んでもらえたのが嬉しかった」

「これ(こどもお城ガイド)をやったことで、お城のことをめっちゃ好きになった」等

の声が聞かれた。

 

子どもたちの主体性や郷土愛、達成感や感謝の心等を育んだ篠山小の「こどもお城ガイド」、本当に素晴らしい取組です。実施にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。


 

帰りに校長先生が「こちらが教育長やで」と紹介すると、「握手してください。この手は洗いません」等と何名かが握手を求めてきたが、人が喜ぶ「おもてなしの心」や「ユーモアの心」も育んだようだ。

お城ガイド1
お城ガイド2
お城ガイド3
お城ガイド4
お城ガイド5
お城ガイド6