教336 みんなでつくる文化と暮らし 福住重伝建選定10周年記念フォーラム(教育長ブログ R4.11.30)
丹波篠山市福住重要伝統的建造物群保存地区選定10周年記念フォーラムが旧福住小学校体育館で行われた。基調講演やこれまで重伝建の町並み保存やまちづくりに関わってこられた人たちのパネルディスカッションには、これからのまちづくりに生かせる多くのヒントが詰まっていたじょう。
10年前に福住地区が選定された重要伝統的建造物群保存地区は現在では全国で126地域に増えている。丹波篠山市では福住と篠山城下町地区の2か所が選定されていて、一つの自治体で複数の地区が選定されているのは珍しい。
福住は丹波篠山の東の玄関口として、京都から続く西京街道に沿って立地している。
福住の妻入町屋はS字カーブに曲がる街道に面していて、農業に起源があるという特色がある。
10年前に重伝建選定を受けてから、町並みを生かしたまちづくりが本格化し、今では移住者も多く、子どもの数も増えている。
移住者の中には、飲食業をはじめ開業する人が多く、30数軒のお店が新たに開業したという。移住者が新たな移住者を呼ぶという好循環が起こっているし、8つの大学とも交流がある。
その背景には、この地は元々宿場町として繁栄してきた歴史があり、人が行き交っていたり商店を経験していたりして、新しい人に抵抗感がなかったり新たな視点があったことがあるという。
この新たな人々や新たな発想での展開がまちづくりを活性化させるというのは、これからのまちづくりのヒントになる。
多くの気づきや新たな学びに満ちたフォーラムの最後が、教育長のややマンネリ化した「頑張ろうエール」というのはどうだっただろう。今後新たな発想にもチャレンジしたいと思います。
更新日:2022年11月30日