教365 働くことについて考える キャリア教育出前講座(教育長ブログ R5.1.23)
実際に地元で働く先輩から話を聞いて、高校生が将来の働くことや地元就職について考えるきっかけにする「キャリア教育出前講座」が、兵庫県立篠山東雲高校で行われた。教育長のかつての勤務先である篠山東雲高校で、今は市内企業で働く元教え子等が後輩たちに熱く語る姿と、それを真剣に聞く現役高校生の姿に感動したじょう。
この講座は、早い段階(高校1年生)から、地元で働く先輩等の話を聞いて自分のキャリアについて考え、「地元就職する選択肢がある」ことを伝えることで将来の選択肢の幅を広げ、今後地元で働く若者を増やそうと市が実施している事業で、他の高校でも行われる。
地元高校で学び(今回は篠山東雲高校卒業生が多い)地元就職した先輩(今回は10人ほど)から、「市内で暮らし働く良さ」「働きがい」「将来の目標」等について聞くことは、高校1年生にとっては自分の将来を考える上でとても参考になる。とても真剣に聞いていた。
初めに全体会で、地元で働く細見さんから、「夢はスタート(入口)に過ぎない。それからが長い。(就職したら終わりではなく)人生を線で考え、どう生きていくかを長い目で見ていかなければならない」「食べたことの無い料理は(味が分からないので)選べないのと同様に、やってみないと分からないことは多い」「既にあなたは沢山の人のお世話になって生きている。だから自分の力を発揮して(働いて)返していかなければならい」等の話があった。
細見さんは生徒たちに「10年後の自分を想像してください」と言って、AB2択の立ち位置で自分の考えを示させ、考えるきっかけを作っていた。「A:地元で働く B:市外で働く」「A:やりがい重視 B:収入重視」等
続いて、いくつかの班に分かれて、地元企業で働く先輩の話を聞く。
・農場で働く先輩は、「農業にもいろんなスタッフの力がいる(機械の操作が得意な人、事務に長けた人、接客の上手な人等)。一人ではできない」「時代や社会の要請を感じながら、いろんな勉強をしていかなければならない」等と話していた。
・「今は残業もあって忙しいが、定年後に船で世界一周をするのを楽しみに働いている」と話す製造業の先輩もいた。
地元出身で地元企業で働く先輩の話は親しみがあり、説得力がある。今回の出前講座は、生徒たちが自分の将来について考え始めたり、これまでの考えを再チェックしたりする良いきっかけとなったようだ。
帰り際に篠山東雲高校と関係が深く、現在地元で働く教育長も講話者になれるのではないかと思ったが、開催要領をよく読むと講話者は「市内企業で活躍する40代以下の社員・・・」となっていた。残念。
更新日:2023年01月23日