教366 畳の上の格闘技 新春かるた競技大会(教育長ブログ R5.1.24)
札を払うときの激しさ、気力・体力が求められることから競技かるたは「畳の上の格闘技」と言われる。その競技かるたの教室を長年開かれている篠山かるた会が主催する、第62回新春かるた競技大会が市民センターの和室で行われた。小学生から高校生の子どもを中心に市内外のかるた愛好家が集まり、熱い戦いが繰り広げられたじょう。
初心者から経験者、有段者まで各級に分かれて、競技は行われる。第59期から61期名人として在位した篠山かるた会に所属する岸田諭八段が出場したことがあったり、全国大会で活躍する篠山鳳鳴高校かるた部員が出たりする(この日も出場していた)この大会のレベルは高い。
出場選手は対戦相手との間に夫々25枚の字札を並べ、最初の15分間で配置を頭に入れる。読み手の朗々たる声が響く中、読まれた歌に対応する札に対戦相手より先に触れることで(大概は指先で弾き飛ばす)自身の「取り札」となる。最終的に自陣の札を減らして敵陣よりも先にゼロにした方が勝ちとなる(らしい)。
コロナ禍で久しぶりの開催となった今回の大会出場者は例年より少ないようだが、日本の誇る伝統文化の一つであるかるたに接する大切な機会を提供する篠山かるた会と、その競技大会がこれからも長く続くことを願っています。
教育長は開会式で、「自分は剣道や空手のような『板の間の格闘技』はやったことがあるが、『畳の上の格闘技』はやったことがない。みんなで札を払う手さばきをして大会を盛り上げよう」とあいさつして、見様見真似の手さばきをやったが、そんなことではピクリともしない緊張感があった。これからも精進して、かるたの道を究めて行ってほしい。
更新日:2023年01月24日