教371 本の中に友達ができる 永田萠氏講演会(教育長ブログ R5.2.1)

更新日:2023年02月01日

イラストレーターや絵本作家として有名な永田萠さんの講演会が丹波篠山市立中央図書館であった。「読書は心の夢飛行」と題して、本市や河合雅雄先生との関わり、ご自身の生い立ちや人生体験、読書の意味や魅力等について、親しみやすくいろんなシーンが目に浮かぶように語られた。たくさん本を読むと、「いろんな人生を生きることができる。本の中に友達ができる」という言葉が心に残ったじょう。

 

多くの画集や絵本など多くの出版物を持つ永田萠さんの講演会には、市内外の人が数多く詰めかけた。

 

「私のそばにはいつも本があった」と語られる永田さんの言葉は、語彙が豊富かつ表現力が豊かで、思わずお話の世界へ引き込まれる。

 

小さい頃の家庭のお話(本が一杯で、家中に落書きをしても良い家だった等)、幼稚園時代の読み聞かせのお話、会社員からイラストレーターに転職したお話、アンデルセンの人魚姫、一枚の絵から物語がつくられていくお話等、どれも魅力的だった。

 

「今の子どもたちに伝えたいことは何ですか」という質問には、「生きるとは何かを教えたい」「たくさんの人がいて、多様な生き方がある(ことを、本を読み、絵を見ることで知ってほしい)」と答えられた。

 

これからの社会を生きる子どもたちに必要な学力の中心に「読解力」があり、それは自分でページを繰ること(本を読むこと)でしか学べない、というのは教育長と意見が一致した(このことは、開会のあいさつで触れていたので、後付けでないことを何とか証明できて良かった)。


 

本市の子どもたちには、図書館や学校図書も活用して本に親しみ、いろんな世界(人生)に触れて、思考力や想像力、表現力を磨いて、豊かな人生を歩んでいってほしい。

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