教376 心を耕す 丹波篠山映像祭(教育長ブログ R5.2.8)

更新日:2023年02月08日

映像を通した豊かな暮らし、心豊かな人づくりを目指して実施している丹波篠山映像祭2023を開催し、全国から応募のあった56本の作品の中から選ばれた6作品が上映され、「第34回丹波篠山映像大賞」の審査が行われた。映像大賞のテーマ「生きる」は大きくて深く、どの作品も魅力的で心を震わされた。作品を作る上では、映像制作技術はもちろんだが、それ以上に日常の中から何を切り取り、何を訴えるのかという豊かな心が必要だじょう。

 

丹波篠山市には、美しい風景や豊かな自然、伝統や文化の息づく生活、地域の豊かな人間関係など映像の素材は沢山あると思うが、作品を作るためには、これが伝えたいという熱い思いと、そのためには何を選んで、どう構成し、どのように表現していくのかという豊かな表現力や人間性がなければならない。

 

今回の作品を観て、自然や地域と触れ合いを大事にした子育てや教育によって、子どもたちの豊かな感性や家族や隣人、自然や動植物を大切にする温かい心を養う(心を耕す)ことの大事さに、改めて気づかせられた。

 

心が耕されず豊かな土壌がなければ、心を震わす作品は作れない。今回の映像祭の作品やインスタグラムコンテスト等の作品に触れ、日々の授業や生活の中で心を震わす体験を大事にしたい。

 

ファイナリスト作品の一部を紹介すると、

 

『永遠の学舎(まなびや)』

地域に残る小学校の木造校舎を題材に、そこで学んできた地域の人の思いや心の温かさが生き続けてほしいという高校生の作品

 

『伝統を受け継ぐ』

地域に伝わる「鬼の舞」の行事を受け継いでいく地域の人の姿を、ユーモアを交えて丹念に描く

 

『雨がぴりぴり』

雨上がりの虹を楽しみに、丹波篠山の自然の中でゆったりと農作業をしながら生きる老農夫の生き様を描く

 

 等の作品が並ぶ。


 

閉会の言葉で、いつものように「映像でこころ豊かに」を目指して、これからも「丹波篠山映像祭盛り上げていくぞー」「オー」をやったが、後から写真で確認すると、他のみなさんの「オー」の方が力強い。教育長も今一度気合を入れなおして、心を耕していきます。

映像祭1
映像祭2
映像祭3
映像祭4