教378 人とつながる力 西紀小学校全校学習タイム(教育長ブログ R5.2.13)

更新日:2023年02月13日

月1回実施されている丹波篠山市立西紀小学校の全校学習タイム。このブログでも何回か取り上げているが、全校生が一堂に集い学年を超えて教え合い学び合う学習形態に興味があり今回も見に行くことにした。もしかしたら、教育長は全校学習タイムに魅入られているのかもしれないじょう。

 

西紀小学校の児童は何回も(子どもによっては十数回も)経験しているので、この時間の過ごし方が自然な形で身についている。

 

全校生が体育館に集まると、先ずは担任から今日の学年ごとの課題が発表される。この課題の良し悪しによって学習の出来が左右されると言ってもいいほど、丁度良い課題を出すのは大変だと思うが、先生も経験を積んできているので工夫された課題が多かった。

 

例えば、

1年生の課題は、「上級生に朝起きた時刻を聞いて、それを模型の時計で示し、その時刻の表し方が合っていればその上級生からサインをもらう」(時計の学習)というもの。

 

4年生の課題は、「ひっ算の掛け算を解いて、その解き方を4年生以上の2人に説明する」というもの。

 

これだと、自分でも学習しなければならないし、他の学年とも関わらなければならず、自然な形で人とつながる力が身に着く。

 

学年ごとの課題の発表の後は、しばらく一人で学習する時間があって、その後は引き続き一人でしてもいいし、友達と一緒に勉強しても、他の学年の人や先生に聞いてもいいことになっている。

 

そして、自分の課題ができたらホワイトボード上にある自分の名前プレートを裏返して(色が変わる)、全員達成を目指す。

 

見慣れない教育長に今朝の起きた時刻を聞きに来る1年生がいたり、自分の課題をいったん止めて、下級生のお話を聴く高学年生がいたり。人との壁を破ってつながる力や思いやりの心、コミュニケーション力や協働する力等が身に付いている姿をあちこちに見られた。

 

本市の学校においては、クラスの人数が少なく、人間関係の広がりや積極性、たくましさ等の育成が課題とされる場合があるが、この全校学習タイムの実践はそれらの課題を克服し、主体的で対話的な活動を通して、子どもたちの学びに向かう力や人間性を育てることができる。今後のさらなる発展が楽しみだ。


 

☆今後また、この全校学習タイムの様子を見に行き、教育長が「4時30分に起きた」と答えたら、「そんなに早く起きて何するん」とつっこむ力の成長も見てみたい。そんな力は必要ないか。

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