教401 文化をつなぐ 鉾復活巡行(教育長ブログ R5.3.24)

更新日:2023年03月24日

篠山春日神社祭礼における9基の鉾山巡行は江戸時代初頭から350年以上続く伝統行事。鉾山の屋根の上にはそれぞれ特徴がある「鉾」を付けていた。ところが今から110年前の明治後期に道路上に電線が張られて「鉾」が鉾山から外された。2021年3月に河原町通りの無電柱化事業が完成し、同年10月「鉾復活実行委員会」が立ち上げられ、この日の鉾復活巡行となった。これにより伝統行事の継承と地域活性化に弾みがつき、何より伝統・文化を次の世代につなぐ大きな流れができたじょう。

 

この日は朝から鳳凰会館で、鉾復活までの経過報告と篠山春日神社の祭礼と鉾山についての「鉾復活セミナー」があった。

 

今回復活した「三笠山」「鳳凰山」をはじめ、各町で運行される鉾山の飾りや起源等についての講話を聴いているうちに、春日神社地元自治会住民の文化・伝統に対する熱い思いの一端が理解できた。

 

丹波篠山春日神社秋祭りのような伝統行事は、地域コミュニティの中核であり、それらを継承していくことは地域づくりを継承していくことであり、地域に対する熱い思い(郷土愛)をつないでいくことになる。

 

鉾山には子どもたちや若者が乗って笛を吹いたり鉦を叩いたりしていたが、鉾を引いたり押したりする地元の人の気持ちもしっかり受け継いでいるようだった。


 

青空の下、電柱の無い美しい街並みの中を、真新しい鉾(「鳳凰」や「三笠の月」)を付けた鉾山が、大勢の人(その中にはいつものネコ『ササヤマメリー』も)の中を進む光景は本当に美しかった。この日の鉾復活にご尽力いただいたすべての皆様に感謝申し上げます。

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