教262 手間はかかるけど 有機野菜学校給食(教育長ブログR4.7.15)

更新日:2022年07月15日

農薬や化学肥料を使わない有機野菜を使った学校給食の提供が市内学校園で行われた。西紀南小学校には「カラダをつくる、ココロをつくる」をモットーに丹波篠山市内で有機野菜を栽培されている『篠山自然派』の代表の方がお越しになられ、6年生に自分たちの思いを熱く語っていただいたじょう。

 

この日の給食は有機野菜を使った夏野菜カレーと手作り福神漬けがメイン献立。この日使用された有機野菜は、たまねぎ・じゃがいも・きゅうり・にんにくなど。

 

カレーには欠かせない「にんじん」も提供予定だったが、今年はお天気の影響で供給サイズまで大きくならなかったらしい。にんじんは種から蒔いて、競争して育てるという話も興味深かった。3月に種を蒔いて、競争させる時期に雨が降らなかったということだ。

 

化学肥料で急激に大きくするのではなく、土や微生物やミミズなど小さな生き物の力を借りてゆっくり育てる有機農業ではこのようなことも起こる。

 

有機農業は、普通の農業に比べて労力と時間がかかり、技術や経験も必要。それでも、じっくり手間と愛情をかけて作られた食べ物は美味しく安心して食べられ、食べる人の心も育てる。

 

これは教育にも共通するところがあると考える。目先の結果だけでなく、手間を惜しまず愛情をかけた教育や働きかけは子ども達の心を育てる。


 

☆日本一を誇る丹波篠山市学校給食に、有機野菜を使った献立が提供されました。有機農業を進める「篠山自然派」の酒井さんと、補助金等でこの事業を応援する丹波篠山市農都政策課の職員の説明を聞いた後、美味しい給食を頂く西紀南小学生とそこへ割り込む教育長。

児童に感想を聞いたら、「地元の農家の方の思いが詰まっていておいしかった」と答えてくれた。こちらが聞きたかったような当意即妙な答え。本市の子どもの心身は、手間暇かけた給食で確実に育っている。

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