教267 だからこその学び 西紀小「全校学習タイム」(教育長ブログ R4.7.25)
西紀小学校で、小学校1年生から6年生までが一堂に会して学び合う「全校学習タイム」の様子を見せてもらった。学年ごとに出された課題を、同級生同士で学び合ったり、上級生が下級生に教えたり、児童が自分たちで主体的に学習する姿を見て、ユニークで先進的な学びに感動したじょう。
昨年度から実施している「全校学習タイム」は、本年度は月に一回程度の実施のようだが、すっかり定着している。みんな自然な形で、グループを組んで、自分で又は人と一緒に、自分のペースで学び合っている。
算数の計算式をつくる問題で、「式が出来たら2名以上の人に説明してサインをもらう」という課題があって、初対面の教育長にも何人かが説明に来てくれた。
前に学校訪問で見せてもらった教室でも、児童同士が教え合い学び合う姿が見られた。この協働的な学びはこれからの時代に必要とされる学びだ。
人に教えることは、当人にとって一番の学びになるし、人のために行動する習慣は人生を豊かにする。さらに、自分の自己肯定感を高めることにもつながる。
如何にこの全校学び合いの取り組みがすぐれているといっても、多すぎる人数では実施できないし、自分のことを最優先に考える風土でも上手くいかない。
この学校がこれまで取り組んでこられた温かい学校づくりと助け合いを大事にする地域の温かい風土、さらに全校生が一堂に会しても多すぎない人数(現在西紀小児童数56名だが、もっと多くても実施できる)、そこに児童の主体性や協働性さらに人間関係の広がり等の育成に熱い思い持つ教職員、こうした要素が集まり合って、この学校だからこその珠玉の学び。
☆この学校だからこそ実現できた学びだが、この学校しかできないわけではない。この学習方法、子ども達を伸ばしたいという熱い思いを全市に広め、丹波篠山だからこその学びにしていきたい。
☆各学年の課題が張られたホワイトボード。課題ができた人は名札を裏返す(黄色い面にする)。
☆全校学習タイムの最後に全先生からコメントがあり、教育長はいつもの「頑張ろう」エールを送ったが、児童達には「全員の課題達成」、自分自身には「主体的協働的な学びの拡大達成」を目指すという意味を込めた。
更新日:2022年07月25日