教289 市史編さん本格スタート 丹波篠山市史編さん中世編部会(教育長ブログ R4.9.5)

更新日:2022年09月05日

令和元年度から始まった市史編さん事業は、新型コロナウイルス感染症の影響等で遅れていた面はあったものの、ここにきて各時代の通史編専門部会が開催され、編集・執筆に向けて本格的に始動している。先日令和4年度第1回中世編専門部会が開かれ、市史編さん委員の皆さんに委嘱状を交付した後お話を聞かせていただき、市史完成に向けた期待がさらに高まったじょう。

 

今回は中世編の専門部会だったが、他にも考古編・古代編・近世編・近現代編・文化財編・自然環境編の通史編専門部会が始動している(既に第一回会合を終えた所もあればこれからのところもあるが)。

 

本市は平成11年4月に多紀郡4町が合併して篠山市として発足し、令和元年に市制20年を迎え市名も丹波篠山市に変更して歩んできたが、合併前の町史はあっても市全域を対象とした市史がない。

 

そこで、歴史資料の滅失が少しでも少なく、昔の記憶を持つ市民が少しでも多く健在なうちに、既存の歴史資料を整理し、最新の研究成果を活用するとともに、新たな歴史資料や情報を収集し、地域が歩んできた歴史を振り返り、次世代へ継承していくことで、市民の地域に対する理解を深め、郷土愛を育み、歴史と文化に基づくまちづくりを発展させることを目的として、市史の編さん事業が始まった。

 

この事業は神戸大学との共同研究事業であり、神戸大学以外にも多くの大学や研究機関の協力や多くの市民の皆さんにも参加いただいている。

 

今回の中世編の部会にお集まりいただいた先生方は、神戸大学の市澤教授、名城大学の伊藤教授、天理大学の天野准教授、県立歴史博物館の前田学芸員の皆さんで、何れも日本中世史の専門家であることはもちろん、「40年前から大山荘の調査に来ている」「戦国時代の八上城を調べている」「専門は荘園だが、私も八上城の調査に来たことがある」等、本市との関係についても話された。

 

教育長も「丹波(篠山市)で丹後(旧国名)という苗字ですが、先祖が(守護大名のような)偉かったということではないと思います。私は八上城のふもとに住んでいます」と言えば、同席した職員も「私も八上城の近くに住んでいます」、「私は反対側のふもとに住んでいます。校歌に八上城(高城山)が出てきました」等と、八上城を話題に盛り上がった。

 

その後、令和4年度事業計画や部会調査方針・計画・刊行時期等の検討がなされ、図書館収集史料の調査や現地視察などがおこなわれた。


 

☆このように本格始動した市史編さん事業です。市民の皆さんも、調べてほしい史料があったり、市史編さんにボランティアで関わりたいという希望があったりすれば、事務局のある中央図書館までお声をおかけください。ご一緒に、丹波篠山市史編さん盛り上げて行きましょう。

市史1
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市史4