教526 だんだん大人が夢中に 化石発掘体験(教育長ブログR5.10.3)

更新日:2023年10月03日

兵庫県立丹波並木道中央公園で開催された第10回丹波なみきみちまつり2023の催しの一つ「化石発掘体験」の様子を見に行った。石を割って化石を探そうという小中学生対象のイベントだが、初めは側で見守っていた大人がだんだん夢中になってきて、最後の方は子どもよりも熱心に化石を探す姿も見られたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

初めに部屋の中で恐竜についてのお話を聞いた後、屋外のブルーシートの上で、割台とハンマーを使って石を割って化石を探す試み。

 

並木道中央公園の中には丹波篠山市立太古の生き物館があって、1億1千万年前の地層「篠山層群」から見つかった恐竜やほ乳類の化石などが展示されているが、今回はそこの化石保護技術員の奥岸さんが発掘体験の指導を行った。

 

教育長が覗いた一回目の体験会には、市内外からやってきた小中学生約20名が参加した。説明を聞いた後、ゴーグルや軍手(ハンマーを握る手にははめない)をつけて、ハンマーで石を割って化石を探していた。

 

石の中に周囲と色の違う部分を見つけたら、手を挙げて化石保護技術員の奥岸さんやスタッフの人に化石かどうかを見てもらう。奥岸さんの最初の説明で何百回聞いてもらっても良いと話されたので、子どもたちも安心して化石探しに没頭できると思った。

 

教育長も現場をうろうろしていたので、スタッフに間違われて尋ねられたらどうしようかなと心配していたが、子どもの目は鋭く、尋ねられたのは会場外の人から「次の受付は何時からですか」だけだった。

 

この回は市内発掘現場から持ってきた石が当たりだったのか、いつもの体験会よりも多くの化石が発見された。発見された化石は保存用の袋に入れて博物館等で保存され、随時調査研究がなされる。「化石は今後1000年以上保存されるので、みなさんが袋に書いた自分の名前筆跡も1000年以上残ります」と説明されて、一段とやる気を高めていた。中には一人で2つ、3つと発見する子どももいたが、なかなか見つからず次第にやる気を失いかけているように見える子もチラホラ出てきた。


 

その時その子どもたちに変わって、熱心に石を割ったり、割れた石を観察し続けたりする保護者の姿が目に付いた。主客転倒というのか、それほど化石発掘作業が魅力的ということだろう。もちろん最後まで熱心に化石を探す子どもも多くいた。これをきっかけに、太古の世界や地球環境に関心を持つ子どもたち(親子)が増えることを期待します。

 

化石発掘体験1
化石発掘体験2
化石発掘体験3
化石発掘体験4
化石発掘体験5
化石発掘体験6

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