教529 人と関わる力 八上小全校学び合い(教育長ブログR5.10.6)

更新日:2023年10月06日

丹波篠山市立八上小学校の全校生が一堂に会して学び合う「全校学び合い」の様子を見学した。これまで西紀小学校で行われていた「全校学習タイム」を取り入れたもので、今年の2学期から本格実施(週一回実施)している。児童たちは慣れたもので、個人でグループで学んだり教え合ったりしていた。同学年、他学年の子と一緒に学び合う様子を見ていると、この取組は学力以外にも人と関わる力も育んでいると感じたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

「全校学び合い」は全校生が講堂に集まり、各学年ごとの課題(九九や分数の問題など)が出され、自分の課題ができたらホワイトボードの名前札を完成「コンプリート」に移動させ、全員の達成を目指す。

 

課題の中には、他の人(学年)との関りが設定されているものもあるが(「九九の6の段を聞いてもらい、できたらサインをもらう」等。教育長も一人にサインしました)、それがなくても同級生や下級生の学びを手伝う児童は多い。「ここ教えて」と聞く児童もいて、子ども同士の学び合い、関わり合いが随所にみられた。

 

人に助けを求める、自分のことだけでなく困っている人のことも考えて動ける、周りの人と自然な形で関われるという人間関係力やコミュニケーション力、協働性や協調性は、これからの社会を生きていく上で非常に大切な力。

 

この「全校学び合い」は、基礎学力の育成に加えて、人と関わる力も養い、正に主体的で対話的で深い学びそのもの。この試みやエッセンスが今後市内に広がることを期待したい。

 

教職員以外にも大学生もボランティアや教育実習で参加しているというので話してみると、二人ともこの小学校の卒業生で、子どもの教育に関わる仕事がしたいという。小学生の中にはこのような先輩にあこがれて、将来教職を目指す子が出るかもしれない。こうして、伝統が受け継がれていく。


 

何とそのうちの一人は、教育長が校長をしていた高校の卒業生で、二人で教育長ブログ用の写真を撮りながら「高校時代もこうして校長ブログ『校長先生絶こうちょう』用の写真を撮ったね」と話したら、「私が入学した時には退職されていました」と言う。こちらの伝統は繋がっていなかったか(残念。でも今回、本市の職員になるよう勧めたので、また伝統継承が再開するかもしれない)。

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