教548 少人数を活かす 市幼稚園・こども園教育研究会(教育長ブログR5.11.13)

更新日:2023年11月13日

令和5年度丹波篠山市幼稚園・こども園教育研究会が市立たまみず幼稚園で行われ、市内の幼稚園・こども園の教員が集まった。現在のたまみず幼稚園は5歳児6名。その少人数を活かした丁寧な保育教育の様子を参観して、市教委指導主事による指導助言や大学の先生による講話があった。少人数や環境(小学校に隣接、自然や地域との触れ合いが多い等)を活かした本市の就学前教育の在り方について研究を深めたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

丹波篠山市では園の大小はあっても、「朝日とともに目覚め、四季を感じながら、夢中になって遊ぶささやまっ子」を目指して、体験活動や基本的な生活習慣づくりを通じて、子どもたちの豊かな感性を磨き、元気で優しい子どもたちを育てている。

 

丹波篠山市には、11の公立幼稚園と2つの公立認定こども園、2つの私立認定こども園がある。公立の幼稚園には少人数のところも多く、少人数を活かす教育、コミュニケーションや協同性を大事にする教育、自然や地域と触れ合う教育にどこも力を入れている。

 

この日のたまみず幼稚園では、まず最初に6人の子どもたちが手作りの忍者グッズを身に着けて、自分たちでつくった修行場(蜘蛛の巣くぐりや跳んだり隠れたりする室内コース)で、友だちと意見を出し合いながら忍者ごっこで遊ぶ様子を参観した。

 

その後、別の保育室に移動した教員と園児たちが活動中の写真や映像を見ながら振り返りをする様子を参観した。教員が「(サツマイモのつるが張ってあったところは)上手くくぐれたかな」「(穴の小さい)トンネルはくぐれましたか」「(トンネルの大きさは)そのままでいいですか」等と言葉をかけると、「そのままでいい」「(私は)通りづらいから大きめがいい」などと答え、また教員が「今度(他の幼稚園の子どもたちとこのコースで遊ぶ時に)一緒に楽しめるにはどうしたらいい」と尋ねると、「一緒に遊びながら、(遊び方を)説明してあげる」といった答えを返していた。

 

子どもたちは、写真や教員の問いをきっかけに自分の体験を振り返り、自分の思いを自分の言葉で表現し、友だちの意見を聞いたり自分の思いを人に伝えたりしていた。このような経験の積み重ねによってコミュニケーション力を身に付けていく。

 

講師先生はお話の中で、幼児期には自尊感情と他者尊重の心を育てることが大事で「(少人数であることを活かして、一人一人の子どもと丁寧に関わることにより)子どもは自分のことをしっかり受け止めてくれる人がいるということを実感する。このことが、子どもの自尊感情を高める」ということや、丹波篠山市に当たり前のようにある環境(小学校と隣接した園が多い、自然や歴史文化が近くにある、ふるさと教育の素材や協力してくれる地域の人がいる等)を活かした保育教育を進めることの大事さについて述べられていた。


 

講師先生の講演は勿論、園長の話や市教委指導主事の話にも学びや気づきのヒントがいっぱいある深いものだった。教育長の話はいつもの、「幼稚園教育盛り上げていくぞ」「オー」の単純なものだったが、全体として学びの多い研究会だった。今後の本市幼稚園・こども園の活動に活かしていきたい。

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