教549 文化をつなぐ 丹波篠山市菊花展(教育長ブログR5.11.14)

更新日:2023年11月14日

第22回丹波篠山市菊花展が大手前南駐車場特設会場で行われている。篠山地方における菊作りの伝統は古く、250余年の歴史がある。旧篠山藩主青山忠良公が江戸幕府から拝領したと伝えられる中菊は「旧藩公愛撫の花(お苗菊)」として、篠山地方の人々に愛育されている。この菊花展に今回2小学校からお苗菊の出展があり、丹波篠山の貴重な文化をつなぐものとして多くの人に喜んでいただいたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

菊花展にはいろんなジャンル(花壇)があるようだが、「お苗菊」は、江戸時代に日本で独自の発展をした古典園芸植物(古典菊)の系統を今に伝え、篠山付近でのみ愛育されてきた。

 

開花するにつれて、花弁が抱えたり、ねじれたりする花形の変化(踊り)を楽しめる。今回の展示会では、お苗菊を中心に丹精込めて育てられた300鉢を超える美しい菊花が見られる。

 

篠山小学校は5年生16人の子どもと、校長・教頭・担任など4名の教職員の計20人で出品した。子どもたちは、まちづくり協議会等の協力を得ながら、お苗菊の歴史を学んだり、毎日の水やり等を通して「菊」と対話したり、まちの歴史文化に触れる体験をした。

 

この「お苗菊」体験を、6年生の「お城ガイド」につなげて、地域の歴史や文化、自然や人々と触れ合う篠山小学校の「ふるさと教育」を進めていきたいと校長は話していた。

 

審査会では、この篠山小学校の出展作品が「丹波篠山市教育長賞」、同じくお苗菊を出展した城北畑小学校の作品が「丹波篠山市菊花同好会長賞」に選出された。


 

11月10日にあった菊花展表彰式では、教育長が篠山小学校長に賞状を授与して、その時の写真が撮れなかったので、後刻、教育長室を訪れた校長の写真がこれです。この笑顔と決断が、子どもたちと伝統文化、子どもたちと地域活動団体(地域の人々)をつないでいる。

菊花展1
お苗菊2
お苗菊3
お苗菊4
お苗菊5
お苗菊6

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