教552 体験を通した学び 丹波地区教育委員会連合会研修会(教育長ブログR5.11.17)

更新日:2023年11月17日

令和5年度第2回丹波地区教育委員会連合会研修会が丹波篠山市立四季の森生涯学習センターであり、NPO法人生涯学習サポート兵庫理事長の山崎清治(通称「やまさん」)が、体験を通した学びについて講演した。体験を通した学びは、野外活動や生涯学習だけでなく、今後は学校園教育においても大事なポイントになってくると思うじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

嬉野台生涯教育センターで子どもたちの野外活動や冒険教育に携わってきた教育長は、学校で多い「教える学び」とは違う、「教えない学び」(参加者が自分の体験を通して気付く学び)の重要性に気づき、今回のテーマ『体験を通した学び』を決めて、それに相応しい講師をお願いした。

 

「教える学び」(ティーチング)と「体験を通した学び」はどちらが上とかでなく、人の成長には両方とも必要。「教える学び」は、思考力や判断力の元になる基礎的基本的な知識や技能を効率的に習得するのに適しているし、「体験を通した学び」は、体験活動をしたからと言っても必ずしも学びにつながるわけではないが、一度つかんだ学び「知恵」は長く身に付き応用が利く。

 

今回の講師の「やまさん」は、無人島一週間自給自足プログラムやリアカーで兵庫県縦断プログラムなど、これまでに様々な社会教育プログラムをプロデュースし指導してきた。講師としても「全国講師オーディション2012」でグランプリを受賞するなど、惹きつける講演には定評がある。

 

今回の丹波篠山市・丹波市の教育委員、教育委員会事務局職員、校長等の参加者は、ジャンケンや手遊び、ペアトーク等の体験を入れながら、講師の豊富な経験や実践を基にした的確で非常にわかりやすい話に、体験を通した学びのポイントについて学びを深められたのではないか。

 

特に、「子どもが自分で選んだものには主体的な関わりが生まれる」「指導者は子どもの活動をよく見て(すぐに手や口を出すのではなく)、大事なところをつかめるかがポイント」「体験したら成長するわけではない(体験だけで終わってしまうこともある)」「体験を振り返り、つかんだものを一般化し改善して、次(の体験)に生かすサイクルが大事」「共感体験(遊びも含めた心を開く体験)や会話を通じてお互いの想いや価値観を理解し合う」等多くの学びや気づきを得ることができた。

 

閉会あいさつで、丹波地区教育委員会連合会副会長(丹波市教育委員)も、「自分も(教室で先生が)教えられることと、教えられないことがあると思っていた。体験は、教えられないことを、子どもがつかむ大事な手段だと思う」と話された。

 

今回の研修会に参加した全員で「体験を通した学び」の大事さと、それを提供する際の大切なポイントを共有できて良かった。今後の丹波地区の教育に活かしていきたい。


 

教育長は、研修後に20年前から付き合いのある「やまさん」とのツーショットを、これまた旧知の生涯学習サポート兵庫のスタッフに撮ってもらったが、どう見ても笑顔負けだ。今度写真を撮るときは「やまさん」のような弾ける笑顔を見せたい。そうそう、このような不満・不足・不安・不便のような「不の体験」が大事、というのも教えてもらったのだった。

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