教563 山城を活かしたまちづくり 歴史文化まちづくりフォーラム(教育長ブログR5.12.5)

更新日:2023年12月05日

丹波篠山市には、古くからの歴史と風土に育まれた魅力あふれる「歴史文化」が地域のあらゆる所に息づいている。今回は市内に100か所以上あるといわれる「山城」をテーマに、各地域で山城の保存と活用に関わっておられる皆さんによるパネルディスカッションや「国指定史跡八上城跡保存管理計画」策定に関わって頂いた大阪公立大学院文学研究科の仁木宏教授による講演等があった。身近なところにある山城等の歴史資産に関わるやりがいや面白さと共に、それを継続発展させていくことの課題について考えさせられたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

仁木教授は、「八上城と城下町 ―篠山城下の起源を探るー」と題して講演され、八上城から篠山城にいたる歴史を、城下町を中心に話された。その話の中には、教育長の住む村の隣村が八上地域の城下町として最初に栄えたというお話もあり、大変興味深かった。

 

次のパネルディスカッションでは、コーディネーターの進行で3人の山城を活かした活動に取り組んでこられた方と、山城の専門家の4名がパネラーとして、それぞれの地域の活動や成果・課題等について話された。

 

活動をはじめられた動機は様々だが、やってみると成果がでてくる。「まず、やってみよう」の輪が広がることが大事、という話が印象的だった。

 

故郷を離れて就職し、帰省の度に迎えてくれた高城山。定年後に「今度は子どもたち(大人も含めて)を高城山へつないでいきたい」と活動を始められた方。「高城山へ登ろう会」や登山道の整備等、幅広く活動されている。「成果を気にせず気楽に取り組んでいる」というスタイルが敷居を低くして、多くの人を呼び込んでいるのかもしれない。

 

地域の新年会で、「自分たちの住んでいる地域の歴史を知ろう」という意見が出て、20年近くも山城整備等の活動を行っている方。「山は整備しないとすぐ雑木林になる」という言葉が心に残った。


 

教育長は閉会のあいさつで、丹波篠山市には、八上城をはじめとする山城や篠山城、篠山地区や福住地区等の重要伝統的建造物群保存地区、丹波焼等の他にも、各地の神社のお祭りや山車等、いたるところに歴史文化が息づいている。それらに触れ、保存活用等の活動に取り組むことが、郷土に対する愛情や誇りを高める。「これからも、歴史文化を活かしたまちづくりを皆で取り組んでいきましょう」という話と「オー」の掛け声をやったが、自分のできる活動に自分ができる範囲で参加することから始めたい。

 

山城フォーラム1
山城フォーラム2
山城フォーラム3
山城フォーラム4

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