教578 学びがいっぱい こどもまんなか講演会(教育長ブログR5.12.26)
丹波篠山市の子育ていちばん、子育て応援のまちづくりを進めていくため、こども家庭庁から長官官房総務課企画官の岩崎林太郎さんと前宝塚市長の中川智子さんを招いて「丹波篠山市こどもまんなか講演会」を開催した。岩崎さんの国の動向の話からも、中川さんの自分の子育てを通して得た話からも、多くの気づきや学びを得ることができたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。
現在、国をあげて少子化対策・子育て施策が進められようとしており、「こども基本法」が成立して、令和5年4月には「こども家庭庁」が発足、12月22日には「こども大綱」「こども未来戦略」が閣議決定された。
そのこども家庭庁のスローガンが「こどもまんなか」。丹波篠山市が平成23年に制定した『丹波篠山市子育ていちばん条例』に謳われている「みんなの宝である子どもたちを、心も体も健やかで幸せに育てることは、保護者はもちろんのこと、地域全体の責務でもあります」との理念は、国の「こどもまんなか」の考え方を先導したものと言える。
岩崎さんの『こども家庭庁のめざすところ』という講話では、少子化や子育て環境の厳しい状況をデータを基に話され、「こども未来戦略」における、主な施策、財源、意識改革等について解説された。
こども家庭庁は行政の総合調整をする役割だが、居場所づくりや不登校支援等の実務も行っていき、こどもに関する支援は自治体や民間団体等みんなでやっていくことが重要だと話された。
中川さんの『子育ては学び合い』という講演では、実際の自分の子育てを通して学んだ大事なことについて、具体的に説得力を持って話された。教育長自身が心に残った言葉には次のようなものがある。
・子育ては心身ともに厳しい面もあるが、仲間や社会の支援があると楽しいものになる。
・子どもの意見を大事に聴かなければならない(小学校5年で一人前の自分の考えを持っている)。
・子育てにおいては(他の子ども等と)比較はしない。親がレールを敷かない(親の夢を託さない、子どもの人生は子どもが決める)。
・愛されているという実感があれば子どもはぐれない。
今回の学びを、本市の教育施策に(おまけで、自分の子育てや自分の生き方にも)活かしていきたい。特に、こども未来部が教育委員会の中にあるメリットを活かさなければならない。
更新日:2023年12月26日