教586 食も人も地元の宝 篠山東雲高校給食レシピ(教育長ブログR6.1.15)
令和6年1月12日、県立篠山東雲高校のフード・インスティテュート類型2年生が提案した献立を給食用にアレンジした給食が市内全域の小中特別支援学校で出された。当日高校生たちは二手に分かれて、A班は東部学校給食センターで給食製造実習に参加し、B班は多紀小学校で食育授業の準備にかかり、11時過ぎからは両班そろって多紀小学校3年生と一緒に丹波篠山市の特産品「山の芋」や「丹波黒大豆」を使ったデザートづくりの授業を行ったじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。
この日の学校給食で篠山東雲高校生が提案した献立は、黒豆等が入った混ぜご飯『しののめめし』と山の芋や篠山東雲高校生が栽培した酒米を原材料の一部に醸したお酒からつくった酒粕を使った『山の芋と鮭の紅白汁』を中心としたメニュー。
多紀小学校3年生と一緒に作ったのは、すりおろした山の芋や7月からしこんだ黒豆味噌を使った、『パンケーキ』『ベビーカステラ』『蒸しパン』『黒豆みそ汁』。
小学生と高校生は4つの班に分かれて、自己紹介をしてから協働でそれぞれのメニューを作った(班によって作るものが違うが、できたものを1人前ごとに集めて全種類を味わうことができる)。
山の芋をすりおろしたり、卵を割ったり、山の芋が入った生地をこねたり、焼いたり、味噌汁を混ぜたり、洗い物も協力してやっていた。
実習後のあいさつで高校生は、「今日は小学生と一緒に、自分たちがつくった郷土の特産品を使った調理ができてうれしかった。「地産地消」(地元の食材を地元でおいしくいただくこと)の大切さや、作物や料理をつくる人への感謝の気持ちを忘れないようにしてほしい」という話をした。
味見をしたり、話を聞いたりした小学生は「めっちゃおいしい」「豆の味がする」等と笑顔で感想を言ってくれた。
丹波篠山の特産品、それをつくる人、食べる人、小学生に教える高校生、高校生の指導を受けながら楽しく作業する小学生、子どもから大人までどの人も郷土の誇りであり宝です。
調理実習の後、多紀小学校3年生と篠山東雲高校フード・インスティテュート類型2年生(おまけに教育長も)は、一緒にランチルームで給食を頂いた。
実習や給食時間の合間に、高校生や小学生(両校の教員とも)と触れ合うことができた教育長は、本市の子どもたちや教員のやさしさや特産品の美味しさを体感できて嬉しかった。
更新日:2024年01月15日