教588 記憶を記録へ 市史「地域編」編さんキックオフシンポジウム(教育長ブログR6.1.17)

更新日:2024年01月17日

令和10年度を目標に丹波篠山市史編さんが進んでいる。コロナ禍により計画を見直さなければならないところもあったが、本年度は資料収集や資料整理、執筆準備も本格的に動いている。丹波篠山市史では、古代や中世、近世といった「通史編」だけでなく、市内の19地区ごとに地域の歴史文化を取りまとめた「地域編」も刊行する。そのキックオフシンポジウムがこのほど丹波篠山市民センターで開かれ、歴史に関心のある多くの市民が参加したじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

今回の丹波篠山市史「地域編」編さんキックオフシンポジウムでは、園田学園女子大学の大江学長による基調講演や神戸大学の奥村先生や松本先生らによるパネルディスカッション、さらには福住まちなみ保存会の森田さんや兵庫県無形民俗文化財ヘリテージマネージャーの田中さん、篠山鳳鳴高校生らによるトークセッションが行われた。

 

大江先生の講演では、地域の記憶「丹波篠山の風景」を、根拠(資料等)を基に記録化して後世に伝えていくことの大事さを教えてもらった。

 

奥村先生は、私たちの生活が大きく変化してきているこの時期に、地域で大切なもの(生活や文化)を、地域の人が書いて残していく。専門家はそれをサポートしていくことの大切さを語られた。

 

松本先生は、「今でも地域資料整理サポーターや地域の人から、いろんなことを教えてもらっている。丹波篠山には文化的土壌があり、他の地域にはないモデルができるのではないか。より多くの人、より多くの世代に関わってもらうことが大事である」と話された。

 

篠山鳳鳴高校生からは、「高校生ガイドツアー」で市内の史跡を案内した時、自分たちが調べた地域の歴史に観光客の人が反応してくれたのが嬉しかったとの意見も出た。


 

教育長は閉会あいさつで、キックオフシンポジウムにちなんで、サッカーのボールを蹴る動作で、「みんなで、丹波篠山市史『地域編』編さん、盛り上げていこう」「オー」と、いつもと違うポーズでやってみたが、市史編さんについても自分(たち)で主体的にやってみることや先ずは自分自身も楽しむことの大事さも学んだのだった。

これからも、専門家の先生方のサポートを受けながら、できるだけ市民も関わって、自分たちの記憶を記録に残していきたい。

地域編キックオフイベント1
地域編キックオフイベント2
地域編キックオフイベント3
地域編キックオフイベント3地域4
地域編キックオフイベント3地域5
地域編キックオフイベント3地域6

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