教597 子どもと先生の安全・安心 西紀小学校校内研修(教育長ブログR6.1.31)

更新日:2024年01月30日

本年度、地域と協働した安全で安心な学校づくりに取り組む西紀小学校の第6回校内研修があり、市教委指導主事や地域住民の皆さんと共に参加した。今回は2年生の研究授業と名古屋大学大学院の内田良教授の指導助言と講演があった。内田先生のお話から、子どものリスクと先生のリスクを一緒に考えていかなければならないこと、逆に言えば先生の働き方改革が進めば、子どもの学びも安全安心にも効果があるということを学んだじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

2年生の「教室の危険を見つけ、もっと安全な教室にへんしんさせよう」という授業では、子どもたちが3人ずつのチームに分かれ、チームで協力して「教室のきけん」を見つけて発表した。

 

子どもたちは、自分たちで見つけた「教室のきけん」箇所にシールを貼り、それを紙に書きだして、「自分たちの力であん全にできるところ」と「学校におねがいすることであん全になるところ」の2つのグループに分けて、今後どうしたら安全にできるかを考えていく。

 

子どもたちが見つけた(シールを貼った)「教室のきけん」には、雑巾の水がついた床、開けると他の人に当たるかもしれない掃除道具入れのドア、教室の掲示板のあちこちにある画鋲、スクリーン画面の角、セロテープ台のギザギザの刃等があった。

 

担任の先生は、子どもたちに自分たちの安全に主体的に取り組み対応策を考える姿勢(生きる力)や意識を高めたいと授業のねらいを話された。

 

学校安全や教職員の働き方改革等の教育社会学を専門とされる内田先生は、「学校リスクの『見える化』活動」の大切さや、学校事故を数字を使って冷静に現状分析し、個人を責めるのではなく、環境の問題として改善策を考えることの大事さを話された。

 

学校の働き方改革によって、先生の働き過ぎが改善したら、授業が楽しくなり(丁寧な授業準備ができるようになったので)、子どもに向き合う時間も増えて不登校が減った学校の例を挙げ、先生のリスク(働き過ぎ等)と子どものリスク(不登校・学校事故・不十分な学び等)を一緒に考えなければならないことを力説された。


 

教育長は研究授業が始まる前に、5年生の教室で子どもたちの腕相撲に入れてもらったが、大の大人が子ども相手に本気を出すリスクに気が付かなければならなかったことに気が付いた。

西紀小校内研修1
西紀小校内研修2
西紀小校内研修3
西紀小公な研修4
西紀小校内研修5
西紀小校内研修6
西紀小校内研修7
西紀小校内研修8
西紀小校内研修9
西紀小校内研修10