教603 市内高校の未来を考える 3高校の未来を考える会(教育長ブログR6.2.8)

更新日:2024年02月08日

丹波篠山市には特色を有する県立高校が3校存在するが、市内中学生の市内高校への進学者の減少や少子化による子ども数の減少などにより、市内高校の定員割れの状況が大きくなってきており、このままでは市内3高校の維持が難しいという危機感から、市や教育委員会はこれまでから市内高校の活性化策を講じてきた。しかし、兵庫県教育委員会の「県立高等学校教育改革第三次実施計画」における丹有地域での統合対象校の発表が近づいており(令和7年度中)、それまでに市の考え方をまとめ県に伝えるため「市内高校在り方検討会」で議論してきたが、このほど広く市民の声を聞くため市内5か所で「3高校の未来を考える会」が始まったじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

2月6日には第一回目の会合があり、出た意見とそれに対する答弁(→)は次のようだった(不確かなところもあり、全てではありません)。

・高校の先生が中学校で授業するような、中学校と高校のつながりが大切ではないか。

→先日あった「ベースボールクリニック」のように、野球をする小中高生が集まる機会や、中高連絡会で顔見知りの校長同士でやりとりして連携や行事が行われることもある。各高校はいろんな機会・行事で市内の幼少中生と交流しているが、さらに交流が広まるようにしていきたい。

 

・「ゆめプラン」の録画を見たが、面白さや高校への親しみは湧くと思うが、進学情報など各高の詳細は分かりづらかった。

→市内中学校2年生が一堂に会して市内三高校の説明を聞く「ゆめプラン」は、中学生が本格的に進路や高校進学について考える契機で、その後の中学3年生1学期の各中学校での高校説明会、その夏のオープンハイスクールへと続いて、自分の進路が次第に明確になる一連の過程の入り口にあたるものと考え、とっつきやすさを大事にしている。

 

・進学を目指す子が三田の高校へ行っているのではないか。

→自分も高校で勤務していたからわかるのだが、県立学校の教員は異動もあり、どこの高校の先生が特別優れているということはない。どこの高校へ入ろうと、学力を伸ばすには自分で頑張るしかない。市内高校の進学実績も決して他市高校に劣るわけではない。

・今回2校が残ったとしても、また何年か後に一つになるのなら、今一つになればいい。ある程度の人数があった方が、様々な意見を聞いて子どもたちが学んでいける。人が集まることで、部活も活発になる。

・自分の子どもは1学年1クラスの小規模高校で学んだが、先生が親切丁寧に指導してくれ、卒業した後も時折高校へ立ち寄っている。

→教育長も勤務していた高校教育の良さをほめていただき嬉しいが、今その高校は推薦入試でも志願者が一桁の厳しい状況にある。ここの教育の良さを引き継いでいく学校が必要。

・市内の高校の良さを市外へも発信していかなければならない。他市からも選んでもらえる高校を作らなければならない(その通りだと思います)。


 

教育長は中でも「進学や大学で一度市外へ出ても帰ってくるのは、小中高時の思い出(ふるさとを愛する心)がある人だ」という意見が印象に残っている。中学校までの教育を預る身としては、より一層この時期の「ふるさと教育」に力を入れていかなければならない。

高校の未来を考える会1
高校の未来を考える会4

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