教612 ものづくりは人づくり 東屋建設竣工式（教育長ブログR6.2.22）

丹波篠山市内にある東岡屋自治会が管轄する権現山公園の一角に、この度県立篠山産業高校の生徒たちが作った東屋（休憩所）の竣工式があり、市長と共に参列した。素晴らしい東屋ができたことを地元の皆さんは喜び、地元の皆さんが喜んでくれたことが生徒たちに多くの喜びと学びを与えたじょう（～「じょう」は丹波篠山の方言を使っています）。

東岡屋自治会は数年前から権現山公園内にグランドや遊具の整備を進め、芝生化も行った広場の締めくくりとして休憩所となる東屋の建設を篠山産業高校に依頼した。

篠山産業高校電気建設工学科建設コースの12名が昨年の2学期（9月頃）から12月までかけて、西家建築の棟梁の指導を仰ぎながら完成にこぎつけた。

竣工式には3名の生徒が参加して、自治会長から感謝の言葉と記念品を受け取った。

一連の作業に取り組んだ感想を、口々に熱い思いを語ってくれた。

・柱一本一本に思い入れがあり（面取りなど）、貴重な体験をさせてもらった。この間も、この東屋にピクニックに来たほど愛着がある。

・自分は測量を担当したが、何事も基礎が大事と一生懸命に取り組んだ。何とか上手く基礎ができて安心した。作業は少ない人数で取り組んで大変なところもあったが、これを機会にみんなとより仲良くなれた。

・とにかく楽しかった。この作業をきっかけに大工の道を志した者もいるほど、将来の進路選択にも大変参考になった。この機会を頂けて嬉しかったです。ありがとうございました。

西家棟梁も、「最初は高校生にどれだけ指導できるか悩んだけれど、一番に生徒たちの安全を考えながら指導した。自然とチームワークができて、みんなの個性も分かって、最後は別れるのが寂しくなるほど仲良くなった。ものづくりが人に喜びを与えることを子どもたちが体感できたことは大きい。」

まさに、ものづくりは人づくり。地域の皆さんが高校生に頼んでみようと思い立っていただいたことが（市長のアドバイスもあったようです）、子どもたちを育てることにもつながった。

「丹波篠山市の教育は学校だけでなく地域も一緒になって子どもたちを育てています。これからも東岡屋地区、篠山産業高校、丹波篠山市を盛り上げていくぞー」「オー」という教育長エール通りの成果が見られた東屋建設竣工式でした。関係者の皆様ありがとうございました。