教627 多様な学びの場 社会が学校(教育長ブログR6.3.19)

更新日:2024年03月19日

子どもたちは学校だけで学んでいるわけではない。家庭や地域、いろいろな社会の学びの場・体験を通じて、学校とは一味違う学びをしている。子どもたちが、社会全体で支えられて成長しているのを実感できる機会が相次いだじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

一つは3月16日に篠山城大書院であった篠山こども狂言「春の発表会」。丹波篠山市在住のプロ狂言師の山口耕道さんが、市内の子どもたち(保育園児から中学生まで)の指導をされて15年以上がたつ。

 

狂言初心者もいる月2回のお稽古は大変だと思うが、山口先生は「私自身多くの事を子ども達から学び、芸道の励みにもなっています」と言われて、意欲的な指導を続けられている。

 

50年近い歴史を持つ篠山少年少女合唱団の修了式(卒団式)では、今年の対象者は2名で、小6生は6年間(中学生になっても続けるようです)、高3生は12年間(音楽の専門学校に行くそうです)の団員生活を振り返った。

 

2人とも団長や先生方の指導が優しく、先輩や後輩との交流が楽しかった、家族や関係者の皆さんへの感謝の気持ちを大好きな歌で恩返しがしたいと語った。その後の全員合唱では、目に涙をためながら、大好きな曲を仲間と一緒に歌っていた。

 

先月第11弾(原則2年に1回)となる『ノートル=ダム・ド・パリ』を大成功のうちに終わらせた丹波篠山市民ミュージカルの事業実施報告会では、チケット売り上げ枚数・来場者数ともに過去最高だったことが報告された。

 

小学校1年生から70歳代までという71名の出演者は、世代を超えたコミュニケーションにより一つの舞台を作り上げていく楽しさを感じ取った。この舞台はプロのスタッフの指導を受けながら、出演者とステージオペレータークラブが中心となる市民ボランティアで創り上げられる、正に市民で創るミュージカル。

 

演出の先生からも、「当日はインフルエンザ等の感染により出られなかった子がいたのは残念だったが、子どもたちが自主的に会議を開いて対応を考えた。子どもたちは大事なことを確実に学んでいる」とのお話をうかがった。

 

こども狂言にしても、少年少女合唱団にしても、市民ミュージカルにしても、そこに関わった子どもたちは、やりぬく力や達成感、チームワークやコミュニケーション力等、自分の未来を切り拓いて行くのに必要な力を学んだのは間違いない。


 

子どもたちの成長に、こうした芸術文化分野は勿論、スポーツや自然・遊び・学術・食育分野等本当に多くの場で、市民の皆さんに関わって頂いている。教育委員会として感謝申し上げると共に、教育長自身もいろいろな機会をとらえて、子どもたちに「元気とやる気」分野がんばって伝えていきたい。

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