教421 どうする学習動機 大学院派遣教員研究(教育長ブログR5.4.21)

更新日:2023年04月21日

丹波篠山市には市立の小学校、中学校、特別支援学校等の教育現場で勤務する教員などが、教員の身分を保有したままで兵庫教育大学大学院の修士課程等で学び、高度な専門的知識・能力を身に付け学位を取得することができる制度があり、現在1名の先生を派遣している。

このほどその先生が教育長室を訪れ、自分が取り組んでいる研究の趣旨の説明と、研究を進めるためのアンケート協力依頼にやってきた。一言でいうと、「子どもたちの学習意欲を高めるにはどうすればいいか」という研究で、研究的には「学習動機づけ」(モチベーション)をどうすれば高められるかということだじょう(多分)。

 

昨今、子どもたちが自主的・主体的に学ぶ意欲や態度を育成することは重視されている。研究の成果が活かされ、本市の子どもたちの自律的な学びが少しでも進めば嬉しい。

 

まだ研究途上なのに、結論めいたことを言うのは差し控えたいが(と言いながら言ってしまってますが)、人の成長や学習意欲を高める動機付けには、あこがれや感化・触発(インスパイア)が効くと思っている。

 

子どもたちが、幼稚園や小中学校の時に出会った先生にあこがれて(「あの先生のようになりたい」と思って)教職を志すように、人は自分があこがれる人物に近づきたいと思うと、自分から勉強や努力を始める。

 

怖い先生に厳しく言われて勉強する場合もあるが、自分の心の内側の動機(内発的モチベーション)がなければ長続きはしない。

 

教育長は、「あこがれや感化や触発(今風に言うとリスペクト)が人の成長(学習含む)に一番効く」と信じているが、これは自分の経験からで、科学的根拠を明確に持っているわけではない。

 

今回の先生の研究で、そのあたりのことが明確になれば、「鬼に金棒」「(大ざっぱ)教育長に科学的根拠」で、こんなに心強いことはない。


 

しかし、研究に偏見や先入観を与えるのは良くないので、先生には自由に研究してもらって、どんな結論になろうと尊重したい。ただ、自分が最も関心あるテーマを研究に選んでくれて、こんなに嬉しいことはないことは伝えたい(これも研究の邪魔か)。

 

派遣教員1
派遣教員2